未だに夢の中にいるみたいです、みなみです。
Pedro Miranda with Grupo Cadência Japan Tour 2018が遂に幕を閉じました。
彼が去年来日し、プラッサのカデンシアライブに飛び入りしたときに、彼のCD2枚を買いました。以来ずっと聴いていたので、その曲の多くを今回生で聴けて本当に感激でした。特に大好きなMeu Pandeiro。
ツアー中3日間見に行ったのですが、ペドロのお茶目なMCや曲中の振りつけが、何回見ても飽きるどころか、見るたびに可愛さが増してもう(笑)
お客さんとの掛け合いも多くて、ちょっと難しい歌詞もあったりして、皆さん楽しそうでした。
João Cavalcantiらと共作した未発表の曲も演ってくれました。雰囲気の全く異なる2曲でしたが、どちらも本当に素敵!リオのGáveaで毎週やっているペドロたちのroda de sambaを思い出しました(そこでやっているメンバーのうち4人で作った曲なのです)。早くCD出してほしい。
名場面その2 未発表曲”Pó Pará”の「パデ〜」
中でも1番心に残った曲がImagemでした。Mestre TrambiqueとWilson das Nevesの共作であるこのサンバは、「もし僕が急に死んでしまったら」というお別れの歌。ペドロがこの曲をレコーディングしたとき、まさかほんとにこんなに早く、2人ともとお別れすることになるなんて思ってもいなかったと言っていました(Mestreは一昨年、Wilson das Nevesさんは去年亡くなられました)。
でも、2人はただ失われてしまったのではなく、たくさんの素晴らしいものを遺していってくれたんだと。その1つが日本の兄弟であるマシューだと言ったときの、ペドロと摩周さんのお互いを見る目が本当に兄弟のようで、絆の深さがもう目に見えるように伝わってきました。2人のMestreへの愛、大切な師匠を失った悲しみ、でもまだ兄弟がいるという希望、出会えたことへの感謝…いろんな思いを感じて、こちらも涙が出ました。
曲のアウトロの、メストリから受け継いだスルドで摩周さんが出すプリメイラの音は、一生忘れないと思います。
(この「プリメイラの音」が登場する歌詞も、とても美しいので本当は載せたいんですが、長くなりすぎるのでまた今度にします。)
そして最終日のアンコールのとき、Quer Swingar Vem Pra Cáの少人数部隊で共演させていただきました!
会場の「晴れたら空に豆まいて」は、オーナーさんが徳島の町おこし協力隊のメンバーらしく、阿波晩茶など徳島の名産を使ったドリンクを出していらっしゃいました。徳島出身の身としては個人的にも縁を感じた会場でした(笑)
事前にFacebookやブログで散々告知していたにもかかわらず、サプライズ感を出したいんだというペドロの意向で、ブロッコのシャツは裏で着替え、わたしたちの登場の仕方もわざわざリハで何回か練習するという気合の入りぶり(笑)本番、うまくいってました、よね…?
私たちにとってもサプライズだったのが、メストリの作ってくれた私たちのサンバ、Por Amor À Naturezaを歌ってくれたことです。リハではペドロも感極まって歌えなくなってしまったほどで、わたしたちも胸が詰まりました。あ、たぶんTrambique先生観にきてくれてるな、と思いました。
本番では曲をご存知の皆さんが一緒に歌ってくださったり「Oba!」と声を出してくださったりして、会場の一体感がとても嬉しかったです。胸アツでした。
摩周さんとペドロ、カデンシアのつながりでわたしたちも共演できたことに、感謝しかありません。
最後に、ホストをされたGrupo Cadênciaの皆さんとプロデュースされた仁さん、本当にお疲れ様でした。驚異の再現度の管のお二人と、対応力抜群の尾花さん、ペドロの細かいニュアンスまで理解できるDario、そして大切な弟弟子の摩周さんがいるこのグループだからこそ、そしてO japonês mais brasileiroな仁さんのプロデュースがあったからこそ、リオの若手トップ歌手であるペドロに満足のいくサポートを提供できたんじゃないかと思います。
回を重ねるごとにコンビネーションが良くなりメロディーもかっこよくなっていて、リハのときからツアー中にかけて、ペドロもカデンシアの皆さんもお互いに良い刺激を受けまくっていたんだろうなぁと思いました。
これは、もう、来年もやるしかありません!(仁さん、是非お願いします)笑
本当に、良いステージでした。
見に来てくださった皆さん、ありがとうございました。
そして1週間の半分ぐらいPedroに会っていたため、ただ今絶賛、Pedroロス中。
みなみ