少しご無沙汰しておりました、今度は本物のみなみです!笑
昨日無事に、ついに、Ensaio Técnicoを終えました。
本番までにカーニバル会場のSambódromoで1回だけできるリハーサル。
リハーサルといっても客席は無料で開放されていて、地元の住民やサポーターたちがわんさか観に来る、本番さながらの高揚感と緊張感。
カーニバル本番に出られるかどうかの大きな関門でもある超重要なこの日。
いつもはスロースタートのVilaの連中も、この日ばかりは別。わたしが会場の目の前で軽く迷子になり(笑)集合時間から少し遅れて到着すると、すでにもうたくさんのメンバーが集まっていました。
ショカーリョメンバーたちはテンション高くて、「この日が来たー!」と大はしゃぎ。
緊張してるのわたしだけか…と思ったら、騒いでるうちの1人に言わせると「みんな緊張してるから騒いでる」んだそう。
みんなと挨拶したり写真撮ったりするうちに、時間がきました。
サイレンが鳴ると、1人1人「Boa sorte」(がんばろうねって感じ)と声を掛け合って、20:30整列。
整列すると、急に真面目な面持ちになる面々。
グッと気が引き締まったと同時に演奏開始。
あっためてからの空エンヘードで気持ちを上げつつ、サプカイの脇のバテリア待機場所(?)に移動します。
待機場所からの景色。
そうして(記憶ちがいでなければ)もう一度サイレンが鳴り、いざ始まりです。
それまで緊張で頭が働いていなかったけれど、”Sou da Vila, não tem jeito”が流れ出して、”Abra os braços amor”と腕を広げたとき、一気に気持ちが溢れました。
前にバンデイラを見て泣きそうになったことを書きましたが、歌も一緒。
QSVPCでも何度も演奏してきたSou da Vila。本場の動画を見てコピーして、同じ内容を演奏していたけれど、それはやっぱりお師匠・兄貴分のものとしてでした。
それが今は、本場で、自分たちのものとして演奏できていることに気づいて。
しかもEnsaio Técnicoで、Sapucaíで。
あぁ、やっとここまで来たんやなぁって!
涙が出て止まらなくなりました。
他のメンバーもたくさん泣いていて。Wallanも泣いていて。
毎年出てる人たちでも、こんなに熱くなるものなんだな。本当に本気で、人生やプライドやいろんなものかけてやっているものなんだな。
Kizombaが始まっても涙が止まるどころかさらに泣けてしまって困ったけれど(笑)、周りの人たちに励まされて、今年のエンヘードが始まる頃にはキリッとした気持ちで、いい緊張感で臨めました。
演奏しながら待機場所からSapucaíの直線に出ると、いつも以上に大物との音の時差を感じて大変でした。
しかも途中、ジレトールの指示が曖昧で、振るべきでないところで振ってしまう場面も。ジレトールのミスと言ってしまえばそうなんですが、それを汲み取れなかった悔しさが残りました。
比較的新しいキメを初めにやったときにミスした人が結構いて、まだ覚えてないんかい!とも思ったり。ショカーリョはそこまで厳しくないけど、大物でそういうミスしたら周りから(ジレトールからもメンバーからも)怒鳴られます。ほんとはショカーリョもそうなるべきなんだけど。
なんて、意外と冷静に演奏できました(笑)
それでもやっぱり、たくさんのお客さんが応援してくれて、とてつもない数の人が1つのdesfileを作り上げているんだと感動を覚えました。すごいエネルギーです。
あぁ、本当に、Ensaio Técnico出られてよかった。
まだまだバテリアの音は完成していないので、気を抜かず、感謝の気持ちを忘れず、より良い音を目指します。
ちなみに、Vilaの後、この日のトリだったSalgueiroを観ました。
(パシスタとバテリアは動画撮るのに必死で写真撮り忘れ)
どのアーラをとってみても洗練されているなぁという印象。メグさんも見つけましたよ。
バテリアは、やっぱり上手かったです。大物の音の揃い方がハンパじゃない。
キメのときにMestreが全くバテリアの方を向かず、手で指示もせずに前を向いているときがあって、それだけジレトールや奏者たちと信頼関係が築けているのがわかりました。
うーん、刺激もらえましたね。
ということで、本番まであと1か月もありません。
スタートラインに立ったのが昨日のことのよう。ゴールまであと一歩。
みなみ