ブラジル留学記〜とんだサプライズ〜


火曜日にVilaのお偉いさんたちの間で会議があり、カーニバル出られない問題は無事に解決したようです!
よかった、本当によかった。みなみです。



というわけで、この金曜日の新エンヘード&第二ポルタバンデイラ選考会(ファイナル)は無事に開催されることになりました!!

それに向けて、昨日バテリアエンサイオも再開しました。




しかも昨日は、金曜日に着る用のシャツが配布される日。




クアドラに着くと、ステージの前にリストのようなものが貼り出されていて。なんとなく予想はしつつ、Jonattに何なのか聞くと、desfilarするメンバーリストだよ、と。


もうこんなに早く出るのか…!!



Jonattに促されて、恐るおそるリストを見に行ってみると…


Caixaの欄に摩周さんの名前を発見。さすが。


さぁ、Chocalhoの欄。





頭文字M。







ない。






わたしの名前、ない。


 



リストの上から下まで見ても、ない。







しばらく、動けなかった。


やっぱりよそ者だし難しいのか…という思いと、先週メンバー入りできたのになんで…という思いが入り混じって、何も言えなかった。

Jonattも同じようなことを思ったのか、何て言っていいのかわからず困った顔をしてた。



すると後からやってきたショカーリョメンバーのPedroが、リストを見て、わたしたちを見て、「ミナミ、落ち着いて。リラックス、リラックス。後でTito(ショカーリョのヂレトール)に聞いてみよう」と言ってくれて。肩を撫でて、「さ、練習始まるよ」とステージに連れて行ってくれました。

優しさに泣きそうになりながら、今やれることをやるしかないと開き直って練習に臨みました。



さぁ、ついに陽の目を見たわたしの新しいショカーリョ。

嬉しいのでまた写真載せちゃう。



みんな口々にParabéns!と言ってくれました。
重さもちょうど良くて振ってみた感触も良くて、満足。



まずはウォーミングアップからの、新しいキメの確認。

できるだけMestre Wallanに近いポジションを陣取って、ずっとWallanかTitoを見つめて、いつになく集中して演奏しました。
ショカーリョの他のどのメンバーよりもミスを少なくし、メストリの欲しい音を出すことを意識しながら。



次に、これまではバテリアだけでしたが、昨日はInterpreteのIgor Sorrisoも来て、5曲に絞られた新エンヘード候補曲を順番に合わせる練習をしました。

ショカーリョはぶっ続けでやると疲れるからということで、8人ずつ入れ替わりで振ることに。それも、ちょうどローテーションになるわけじゃないので、ちょっとでも空きがあれば入って振るように心がけました。



全5曲を通し終わった後、またキメの練習。
そこでも変更があったりしてややこしかったけど、なんとかものにしました。





そうしてエンサイオが終わり、新シャツ配布タイムに。



ヂレトールたちが各楽器の人数分のシャツを取りに行っている間、イスに座って雑談しながら待機。



先にどんどんもらっていく大物楽器メンバーを見て、半ば諦めながらも高まる緊張。



さて、ショカーリョメンバーたちのところへTitoがやってきました。
事務連絡の後、ついに配布開始。
リストの順番にどんどん手渡されていきます。

この時のわたしの表情、ものすごく強ばってたと思います。
緊張が周りにも伝わったみたいで、Pedroになだめられました(笑)



そしてリストの通り、わたしの名前は呼ばれることなく頭文字Mをすぎ、リストの最後のSuelyまでシャツが行き渡りました。




あぁ、終わった…
やっぱり、だめだった…




と思ったそのとき。




最後の最後に、一つだけ残っていたシャツの袋を、Titoがわたしに渡してくれたのです。
ニヤッとしながら。




くれた。
わたしに、くれた。





…もらえた!!






その瞬間、涙が溢れてきて、シャツに顔を埋めました。

「泣いてるの?嬉しいんだね、よかったね!!」とメンバーたちが労ってくれて、「泣いてないもん!」と言ったら笑われて。

本当に温かい人たちに恵まれたなぁと感じました。




その後、リストの最後に名前を書き足させてくれて、シャツ受け取りのサインもばっちりしました。





もう、本当に嬉しい。
いろんな人への感謝でいっぱいです。




家に帰って、早速摩周さんに連絡すると、リストに名前が無かったのは書き忘れだろうと。

よくあることらしいです、書き忘れ。
摩周さん曰く「Vila名物」。



いや、そこはちゃんとしてよ、まったく!
心臓に悪い!(笑)



けど、あのドキドキがなければあそこまで必死になれなかったと思うし、その分シャツを手にしたときの喜びもひとしおでした。




これが、受け取ったシャツ。





金曜日はこれを着て、白パン白靴でエンサイオです。より一層気が引き締まります。


こんなわたしにシャツを渡してくれたという期待に応えられるよう、全力を尽くしたいと思います。






まずは白靴買わなきゃ。





みなみ

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